アウトプレースメントのメリット

アウトプレースメントは、人員整理の対象となった社員に対して、次の会社への転職が出来るように、コンサルティングなどをする仕組みです。キャリアコンサルタントと様々な試行錯誤をしながら、次の就職先を決めることがこの業務ですけれども、転職が難しい世代である中高年の就職率が極めて高いということが、この仕組の最大のメリットです。

具体的には、どう言う業務が行わるかというと、

  • スキル・キャリア・適性などを総合的に考慮し、最適な企業を紹介してもらえる事
  • 応募者に代理で、求人企業へPRしてくれるので、書類通過率が高いということ。
  • 応募する企業の詳細な情報が事前に分かる
  • 非公開求人情報が提供される場合もある
  • 履歴書や職務経歴書の書き方、模擬面接など、選考時のフォローが受けられる。
  • 年収など、入社前に求人企業と条件交渉をしてもらえる。
  • 今のスキルやキャリアに関して、客観的な市場価値が分かる。
  • 面接日の調整や企業との連絡を代行してもらえるので、在職中でもスムーズな転職が可能

などです。
アウトプレースメントの場合は、このように人員整理の対象となった人に対して、手厚いサポートが行われます。

一般的には本来人員整理をされた方が、プライドが傷つけられますから、気持ちが落ち込みます。ところがアウトプレースメントの場合はこのようにキャリアコンサルタントから手厚くサポートをされますし、一人で落ち込むこともなく、自分の気持ちを伝えられる環境もありますし、キャリアコンサルタントの方も、何か悩みがあればおっしゃってくださいという対応ですから、人員整理をされた方も、心置きなく、自分の気持ちを伝えることが出来ます。したがって、目には見えませんが、人員整理の対象となった人の精神的にもサポートされますので、再就職へのモチベーションも上がり、その結果驚異的な転職成功率となっているといえます。さらに言えば、ここまで会社が自分のためにやってくれるという感謝の気持ちが芽生えますので、人員整理をした会社も恨まれないということで、余計なトラブルの目をつむことが出来るということも、アウトプレースメントのメリットいうことが出来ます。

アウトプレースメントのデメリット

このように良いことだらけのようなアウトプレースメントですが、デメリットもあります。それは、ここまでサポートするので、手数料がやはり高額であるということです。1年あたり一人100万円前後がかかりますので、その負担に耐えられる体力のある企業でないと、なかなかアウトプレースメントはできないということになり、中小、零細企業にはなかなか難しい手段となります。