CDA(キャリアディベロップメントアドバイザー)は、2000年に誕生したキャリアカウンセラーの実務家向けの資格です。

CDA(キャリアディベロップメントアドバイザー)が必要とされる背景

いわゆる「働き方」がますます流動化して、かつ、多様化している今日。正規雇用や非正規雇用などますます「働き方」自体が混沌としてきているというのは、お仕事をされている方は、その空気感を感じ取られていると思います。

このように雇用自体が、ますます流動化して行くことで、企業は個人を今までのような保護するような時代は終わり、今後は、個人が自分のスキルや強みなどをきちんと把握して、キャリアを作っていく時代に変わりつつあります。

政府においても、雇用を取り巻く環境がこのように変化をしているということを十分理解をしており、そのような雇用環境に対応するために、平成26年に改定された「雇用対策基本方針」において、個人のキャリアコンサルティングの必要性を強調して次のような対策が急務であるということを提唱しています。

  • キャリアコンサルタントの養成
  • 企業内外での相談体制の整備
  • 中長期的なキャリア形成に資する知識・技能を修得するための経済的支援

です。これを受けて厚生労働省もキャリアコンサルタント養成することを決め、平成36年までにキャリア・コンサルタント及びキャリア・コンサルティング技能士の累積数を10万人とする数値目標が掲げていて、いかに国自体が現在の混沌とした雇用環境への対応が急務であるという意識を持っているということがわかります。

CDA(キャリアディベロップメントアドバイザー)を取得

このように、個人のスキルを見極めて、どういうことを進めいていけば、本人の才能が開花するようにコンサルティングをするCDA(キャリアディベロップメントアドバイザー)は、社会的情勢において必要とされる資格ですが、このCDA(キャリアディベロップメントアドバイザー)を取得するためにはどうしたらいいのかということをご説明します。

CDA(キャリアディベロップメントアドバイザー)の資格取得の流れはと言うと、

  1. JCDA(日本キャリア開発協会)認定カリキュラムを受講する
  2. JCDA認定カリキュラム修了証を取得
  3. 資格試験出願
  4. 資格試験
  5. 合格
  6. 日本キャリア開発協会に入会申し込み
  7. CDA資格認定書を交付

となります。

CDA資格試験科目

CDA資格試験は1次試験と2次試験があり、この試験の合格者がCDAの資格を保有する資格を保有するということになります。1次試験は筆記試験ですが、次の12項目が試験対象となります。

  1. 支援するスキル
  2. 固有なニーズを持つ人々への対応スキル
  3. 倫理的・法律的問題
  4. 指導と学習
  5. キャリア・デベロップメントのモデル
  6. アセスメント(評価)
  7. テクノロジー
  8. 労働市場情報および資源(リソース)
  9. 求職活動のスキル
  10. トレーニング
  11. プログラムの管理と実施
  12. 普及とPR活動

です。この1次試験で70%以上の得点が合格ラインとされています。

2次試験は、面接とロールプレイングが行われ、ポイントは、CDAの基本コンセプトである経験代謝の理解を踏まえたロールプレイングができるかということになります。ロールプレイングの項目は次のとおりです。

  • 主訴、問題の把握
  • 自分探索の支援
  • 傾聴(非言語表現)
  • 傾聴(関わり方)
  • 振り返り
  • 将来展望

です。

以上の選考を合格することで、CDAの資格取得となります